リモートPCアレイ

第3回 シャーシについての説明

はじめてのリモートPCアレイ入門
本記事では主なシャーシの機能についての説明をいたします。

電源オンとACMのログイン

1. シャーシのUSBポートとVGAポートにキーボード、マウスとモニターを接続します。
電源オンとACMのログイン1
電源オンとACMのログイン2
2.電源ボタンを押してシャーシの電源を入れます。
3.電源をつけるとシャーシの前側のランプが光り、モニターにはマネジメント画面が表示されます。
電源オンとACMのログイン3
電源オンとACMのログイン4
4.このマネジメント画面はACM(Atrust Chassis Manager)というリモートPCアレイのマネジメントシステムの画面になります。
5.ACMにログインしてみましょう。AccountとPasswordにそれぞれ入力し、Loginをクリックしてください。 (デフォルトの場合、Accountはadmin / Passwordは0000)
電源オンとACMのログイン5
6.下記の写真のようなエラーメッセージが出ます。これはRemoteモードがオンになっており、ローカルでの操作ができないというメッセージです。
電源オンとACMのログイン6
7.Remoteモードを解除してみましょう、シャーシにあるRemoteと書いてあるボタンがありますね、それがRemoteボタンです。下のランプが光っているので今はRemoteモードがオンになっているということになります。Remoteボタンを押してみましょう。
電源オンとACMのログイン7
8.Remoteボタンの下のランプが消えました、これでRemoteモードはオフになりました。では改めてACMにログインしてみましょう。
電源オンとACMのログイン8
9.ログイン後、別のエラーメッセージが出てきましたね。これは今、デフォルトアカウントを使っているから管理者ユーザーを作ってねというメッセージです。管理者ユーザーの作成については次回説明しますので今回は一旦スキップしましょう。
電源オンとACMのログイン9
10.Dashboard画面が見えればログイン成功です。ACMの詳しい説明は次回行います。
電源オンとACMのログイン10

KVMでの画面切り替え

KVMモードがオンの場合
1.KVMモードがオンの場合は画面の切り替えをすることができます。では実際に試してみましょう。
2.まずはボタンの上にKVMと書かれているKVMボタンを押してみましょう。
KVMでの画面切り替え1
3.KVMボタンの下のランプが光り、1-20の番号が付いたボタンの下のランプが消えましたね。これはKVMがオンになり、今はランプが点灯しているM(マネジメント)ボタンのACMが画面に表示されます。
KVMでの画面切り替え2
KVMでの画面切り替え3
4.実際にカートリッジボタンの1を押してみましょう。
KVMでの画面切り替え4
5.マネジメントボタンの下のランプが消え、カートリッジボタンの1の下のランプが点灯しました。モニターを見てみると画面もカートリッジ1に切り替わっています。
KVMでの画面切り替え5
KVMでの画面切り替え6

※見ているカートリッジにOSが入っていないためこの画面となります。


6.この状態でもう一度マネジメントボタンを押してみると、カートリッジボタンの1の下のランプが消え、マネジメントボタンの下のランプが点灯しており、画面もACMの画面に戻っています。
KVMでの画面切り替え7
KVMでの画面切り替え8
KVMモードがオフの場合
1.KVMモードがオンの場合はカートリッジの電源操作をすることができます。では実際に試してみましょう。KVMボタンを押してKVMモードをオフにしてみましょう。
KVMでの画面切り替え9
2.この状態でカートリッジボタンの1を押してみましょう。
KVMでの画面切り替え10
3.カートリッジボタンの1の下のランプが消えましたね、KVMモードにしてカートリッジ1の画面を見てみましょう。
KVMでの画面切り替え11
4.下記の画像の通り画面が消えて、電源が落ちています。
KVMでの画面切り替え12
5.KVMモードがオフの状態で各カートリッジボタンを押すことにより対象のカートリッジの電源を切ることができます。またカートリッジボタンの下のランプで対象のカートリッジの電源状態を確認することができます。
最後に

以上が主なシャーシの機能の紹介となります。
次回は「ACMの機能」についてご紹介します。また、おまけ程度にはなりますが各ボタン等の詳細マニュアルを下に貼りますので、参考までに確認いただければと思います。


※以下詳細マニュアル
フロントパネル(前面)とリアパネル(背面)の説明

・フロントパネル

詳細マニュアル1
番号 機能名 主な機能
各ボタンとLED 詳細は次の章にて説明
USBポート USBデバイスを挿すポート
VGAポート VGA規格の映像出力ポート

・リアパネル

詳細マニュアル2
番号 機能名 主な機能
電源 電源の供給口
UIDボタン及びUID LED UID LEDを点滅させるためのボタンとLED
マネジメントポート 管理マネージャー直結のポート
Uplinkポート 内臓スイッチ接続ポート

・各機能の説明

(1) USBポート
USBデバイスを挿すためのポートです。ポートは3つあり、最大同時に3つまでUSBデバイスを認識させることができます。
(2) VGAポート
VGA規格のコードを使うことでRPA100の映像を出力することができます。
(3) UIDボタン
UID LEDを点滅させる際使うボタンです。UIDボタンを押すことでUID LEDが緑色に点滅します。シャーシが複数ある場合に目印として使うのが主な用途です。
(4) マネジメントポート
RPA100に内蔵しているスイッチを経由せずにACMに直結しているネットワークポートです。次に説明するUplinkポートからもACMには接続できるため使わないこともあります。

※ACM(Atrust Chassis Manager):RPA100の管理マネージャー

(5) Uplinkポート
RPA100に内蔵しているスイッチに接続しているネットワークポートです。ネットワークポートが4つあり、最大同時に4つまでLANケーブルを接続することができます。

フロントボタンの説明

・各ボタンとLEDの説明

詳細マニュアル3
詳細マニュアル4
番号 機能名 主な機能
電源ボタン シャーシの電源のON/OF
電源LED シャーシの電源状態を表示
アラートLED アラート状態の表示
UIDボタン UID LEDを点灯させる
UID LED UIDをオンにしたときに点滅する
Remoteボタン Remoteモードの切り替えを行う
Remote LED Remoteモードの表示
KVMボタン KVMモードの切り替えを行う
KVM LED KVMモードの表示
マネジメントボタン マネジメント画面の切り替えを行う
マネジメントLED マネジメント画面の状態を表示
カートリッジボタン カートリッジの電源状態表示及び画面の切り替えを行う
カートリッジLED カートリッジ画面の状態を表示

・各ボタンの詳細

(1) 電源ボタン
シャーシの電源をON/OFFする際に使うボタンです。シャーシの電源がOFFの状態で1回押すことで電源をつけることができ、シャーシの電源がONの状態で長押しすることでシャーシの電源を落とすことができます。
また電源がONの時は電源LEDが緑に点灯し、電源がOFFの場合には電源LEDは消えた状態になります。
(2) リモートボタン
RemoteモードのON/OFFを切り替える際に使うボタンです。RemoteモードがONの場合にはRemote LEDが緑色に点灯し、RemoteモードがOFFの場合にはRemote LEDが消えた状態になります。
RemoteモードのON/OFFの際の挙動は以下のようになります。

 RemoteモードOFF:
  ACMにローカルで接続できるようになります。
  Remoteボタン以外のフロントパネルのボタンが押せるようになります。

 RemoteモードON:
  ACMにリモートで接続できるようになります。
  Remoteボタン以外のフロントパネルのボタンが押せなくなります。

(3) KVMボタン
KVMモードのON/OFFを切り替える際に使うボタンです。KVMモードがONの場合にはKVM LEDが緑色に点灯し、KVMモードがOFFの場合にはKVM LEDが消えた状態になります。
KVMモードのON/OFFの際の挙動と実際の状態は以下のようになります。

 KVMモードOFF:
詳細マニュアル5
 カートリッジボタンの電源のON/OFF/Shutdownが行えます。対象のカーリッジが電源ONの状態で対象のカートリッジボタンを1回押すことでShutdown、長押しすることで電源OFFができます。
 また対象のカートリッジの電源がONの場合にはそのカートリッジの下のカートリッジLEDが緑色に点灯し、対象のカートリッジの電源がOFFの場合にはそのカートリッジの下のカートリッジLEDが消えた状態となります。

 KVMモードON:
詳細マニュアル6
 ローカルで入出力したいマネジメント及びカートリッジ(以後:チャンネル)のマネジメントボタン及びカートリッジボタンを押すことで対象のチャンネルに対してKVMで入出力することができます。別のチャンネルに変えたい場合は対象のチャンネルの各ボタンを押すことで切り替えができます
 チャンネルのボタン下の各LEDが緑色に光っているところがローカルで入出力する対象のチャンネルとなります。(上の画像の状態では対象のチャンネルは管理マネージャーとなります。)

※KVMモード時のUSBポートは排他処理になるのでKVMの対象としているチャンネルしか接続されません。例えばKVMの対象をカートリッジ1からカートリッジ2に変更知ったとき、この時には変更と同時にUSBポートの接続がカートリッジ1からカートリッジ2に切り替わり、カートリッジ1との接続は切れてしまいます。



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