VMwareからの移行先候補となるCitrix HMCを解説

仮想デスクトップ（VDI）のために広く利用されている代表的なソリューションとしてVMwareがありますが、Broadcom社による買収や一部製品の売却などが進み、それに伴う従来のライセンス体系からサブスクリプションライセンスのみへの変更など、利用ユーザの間では新たなデスクトップ環境への移行を早急に検討する動きも広がっているのではないでしょうか。
本記事ではVMwareの移行先候補の一つとして挙がる同様のVDIソリューションである「Citrix Universal Hybrid Multi-Cloud（HMC）」を解説します。

Citrixは、旧VMwareと並ぶVDIソリューションを提供するリーディング企業の1つです。 主にCitrix Virtual Apps and Desktopsという製品を通じて、ユーザーが安全かつ場所や端末を問わずアプリケーションやデスクトップ環境にアクセスすることが可能となります。
2024年3月に、CitrixのVDI関連製品群・エディション体系を一新し、シンプルなポートフォリオに変化しました。

Citrixライセンス詳細

以下より、基準ライセンスとなるCitrix HMCの特長とメリットを解説します。 オンプレとクラウドどちらも使えるライセンスのため、VDI環境のクラウドシフトが容易です。 ハイパーバイザー、コネクションブローカー、ロードバランサー、プロキシ、仮想マシンマスター管理、VDI環境監視、二要素認証、MDM、キーロガー対策、画面キャプチャブロック、これらのコンポーネットをOneパッケージで提供します。 ICAプロトコルは、ネットワークの帯域が細く、遅延がある環境でも利用できる画面転送に特化したプロトコルです。最適化されたネットワーク通信により、通信コストを削減できます。オンプレ、クラウド、帯域や地域にとらわれず、快適なVDI環境を実現します。 vSphereにとらわれず利用可能 ロードバランサー、二要素認証、VPN、ICAプロキシなどの機能が無償で利用できます。
1000Gbps分のキャパシティーライセンスを利用できるため、ロードバランサー機能を利用しているユーザでのコスト削減が可能です。

Citrixの親会社であるCloud Software Group（CSG）とMicrosoftは、8年間の戦略的パートナーシップを発表しました。この提携により、Citrixの仮想アプリケーションとデスクトッププラットフォームを強化し、統合されたクラウドおよびAIソリューションを共同で開発する予定となります。

VDI/SBCご利用中のお客様にとって、今回の買収や料金改定によりVDIからの移行を検討されている方も多くなっているかと思います。弊社では、VDI/SBCをご利用中のすべてのお客様へ、新たなデスクトップ環境への移行を検討いただくため、随時ご相談を受け付けております。以下フォームよりお問い合わせください。