電磁波シールドラック「GORGON3」の販売開始

　アセンテック株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：松浦 崇）は、高いシールド効果で電磁波による電子機器のデータ破損を防ぐ、電磁波シールドラック「GORGON（ゴルゴン）」を販売しております。この度、シールド性能を保ちつつセキュリティオプションを充実させた新製品「GORGON3」（シリーズ3世代目）を販売開始いたします。

　昨今、IT資産保護の観点で、マルウェアやDDoS攻撃等のセキュリティリスクに加え、電磁波による地政学的リスクや太陽フレア、落雷等の自然災害によるデータ破損等、物理的なセキュリティ対策が必要になってきております。
　「GORGON3」は、独自の技術（特許第7599670号）である電磁波シールド構造により電磁波を強力に遮断し、データへの影響を大きく低下させます。また、盗難防止対策や外的衝撃からの保護も実現し、物理的な情報セキュリティ対策も備えております。
　本製品は、重要データを取り扱い、特に情報セキュリティや情報保護を徹底することが不可欠な公共機関や金融機関など「予期せぬ事態が許されない社会インフラを担う機関」でのご採用を見込んでいます。さらに、電磁波の発生しやすい研究機関や、落雷の影響を受けやすい施設など、電磁波の影響が大きいと見込まれる施設にも適しています。

• シールド構造により電磁波を強力に遮断
• 低周波帯域70dB以上のシールド性能（1000MHz測定時）を達成
• 一般製品と比較し300倍以上のシールド性能

• 庫内面の一部に電磁波吸収素材を適用し、内部の多重反射を低減
• RFノイズの定在波抑制により、機器誤動作リスクを低減
• 空冷効率とシールド性能の両立化
• 独自のシールドメッシュ／完全シールド構造により、空冷効率と完全シールド性能を両立
• 従来のファンユニットのカスタムにより熱設計（N+1冗長、静圧・風量最適化）に対応
• 高いカスタマイズ性
• セキュリティ要件に対応した物理ロック機構やその他オプションを装備
• MIL-STD等の米国軍用規格に基づき、防衛・重要インフラ用途に対応する設計
• 高セキュリティ要件に対応した物理ロック機構やその他オプションを装備可能

オープン価格
※輸送・搬入費用は別途個別見積り対応となります。

2025年10月1日

受注生産で約3ヶ月間

さまざまな機器から発生する電磁波が外部よりサーバなどに侵入することにより、機器が誤動作したり、データが破損したりする可能性があります。このような電磁波によるさまざまな危険性に対し、情報セキュリティの一環として「電磁波セキュリティ対策」が注目されています。

太陽フレアは、太陽表面で発生する爆発的なエネルギー放出現象で、大量の電磁波や高エネルギー粒子を地球へ到達させることがあります。特に強力な電磁波は、地球の電離層に影響を与え、短波通信やGPS測位の精度低下を引き起こすほか、人工衛星の電子機器に障害を与えるリスクがあります。また、送電網に誘導電流を発生させ、大規模停電の原因となる恐れも指摘されています。近年は社会インフラの多くが通信や衛星システムに依存しており、太陽フレアによる電磁波リスクへの備えが重要視されています。