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最終更新日:2014年8月19日
047. WTOSで特定の端末、および個々のユーザーに個別に INI を配るための方法
概要
導入するシステムによっては、端末個別の設定をしたい、ユーザー単位での設定を実施したいなど、端末側の様々な管理が要求される場合があり、本設定方法である $MAC.ini および{username}.ini を使用することで、それら要求に対する柔軟性が広がります。
※「サポート技術情報 027.特定の WTOS 端末のみ別の wnos.ini を参照させる方法」とは別のやり方になります。
INI ファイルには以下の種類があります。
wnos.ini ファイルの保管場所(デフォルトパス)は、FTP サーバーのルートディレクトリ配下にwnos.ini ファイルを格納する wnos フォルダを置きます。
注意:特にDHCPオプションを指定せず、WTOS ローカル設定で FTPサーバーを指定した場合、デフォルトの FTPディレクトリパスは、”FTPROOT/wnos/”となります。
端末固有の情報であるMACアドレスを利用して、それぞれ設定 INIファイルを FTPサーバー上に配置します。
※username.ini ファイルには、個々のユーザーの接続プロファイルを構成するのに必要なユーザー固有の「ユーザープロファイル」パラメータを記述します。
※「サポート技術情報 027.特定の WTOS 端末のみ別の wnos.ini を参照させる方法」とは別のやり方になります。
INI ファイルには以下の種類があります。
1.グローバル設定INI ファイル(wnos.ini ファイル)
wnos.ini ファイルには、サーバーにアクセスするすべてのシンクライアントに影響を与える「グローバル」パラメータを記述します。 wnos.ini ファイルの保管場所(デフォルトパス)は、FTP サーバーのルートディレクトリ配下にwnos.ini ファイルを格納する wnos フォルダを置きます。
注意:特にDHCPオプションを指定せず、WTOS ローカル設定で FTPサーバーを指定した場合、デフォルトの FTPディレクトリパスは、”FTPROOT/wnos/”となります。
2.MAC 設定 INIファイル($MAC.ini ファイル)
$MAC.ini ファイルは、デバイス固有の設定に使用し、MACアドレス別端末個別の管理が可能です。 端末固有の情報であるMACアドレスを利用して、それぞれ設定 INIファイルを FTPサーバー上に配置します。
3.ユーザー設定 INIファイル({username}.ini ファイル)
各ユーザー固有の設定 INIファイルで、ユーザー名別管理が可能です。 ※username.ini ファイルには、個々のユーザーの接続プロファイルを構成するのに必要なユーザー固有の「ユーザープロファイル」パラメータを記述します。
詳細
MAC 設定 INI ファイル($MAC.ini ファイル) [デバイス単位]
Wyse ThinOS 管理用のFTPサーバー上にあるフォルダ「WNOS」配下にフォルダ「INC」を用意します。 フォルダ「INC」配下に利用するMACアドレス単位での設定 INI ファイルを配置します。
MACアドレス単位での設定 INI ファイルを Wyse ThinOS 端末に読み込ませるためには、グローバル設定 INI ファイル(WNOS.INI)上で、下記のパラメータを設定する必要があります。
Include=$MAC.ini
Wyse ThinOS は、WNOS.INI ファイル内の、「Include=$MAC.ini」行を読み込んだ際に、該当する自分の端末の MACアドレス名の設定 INIファイルを同じ FTPサーバー上の「WNOS」ディレクトリ配下のフォルダ「INC」内から読み出します。
設定 INIファイル内のパラメータは、Wyse ThinOSに読み込まれる順番があり、最後に読み込まれた設定パラメータが最終的に端末に有効な設定値となります。
wnos.ini ファイルと$MAC.ini ファイルの両方に設定値が異なる同じパラメータがある場合、優先される設定値はwnos.ini ファイル内のinclude=$MAC.ini パラメータの配置により決まります。
(例1)
parameterA=valueWHITE
Include=$MAC.ini(→$MAC.ini 内にparameterA=valueBLUE を記載)
↓
適用される値はvalueBLUE とります。
(例2) Include=$MAC.ini(→$MAC.ini 内にparameterA=valueBLUE を記載)
↓
適用される値はvalueBLUE とります。
Include=$MAC.ini(→$MAC.ini 内にparameterA=valueBLUE を記載)
parameterA=valueWHITE
↓
適用される値はvalueWHITE になります。
parameterA=valueWHITE
↓
適用される値はvalueWHITE になります。
○ファイル名:例) ”FTPROOT/wnos/INC/008064000001.ini”
→MACアドレスが「00:80:64:00:00:01」の場合、ファイル名には Macアドレスの記号「:」は含まれません。
※なお、MAC 設定INI ファイルの最終行に"Exit=All"と記載することで、端末固有の設定がグローバル設定に上書きされないようすることができます。
ユーザー設定 INI ファイル({username}.ini ファイル) [ユーザー単位]
ユーザー単位での設定 INI ファイルを用意することにより、端末に依存せず、ログオンユーザー別に各 Wyse ThinOS 端末の設定を反映させることができます。ユーザー個別の設定 INI ファイルを設定するには、Wyse ThinOS管理用のFTPサーバー上にあるフォルダ「WNOS」配下にフォルダ「INI」を用意します。フォルダ「INI」配下に利用するユーザー名の名前を持つ設定 INI ファイルを配置します。wnos.ini にInclude 文の記載は必要ありません。
{username}.ini を読み込むタイミングはローカルログオンダイアログで資格認証を行った時です。
○ファイル名:例) ”FTPROOT/wnos/INI/User01.ini”
※アカウント”User01”の場合、該当ユーザーの設定ファイル名は、”User01.ini”になります。
注意:INIファイル内のパラメータは wnos.ini だけで使用され、{username}.ini では使用されないものもあります。また、一般的にはグローバル設定 INI ファイル上の同じパラメータより優先(上書き)されます。
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