LoadRunner

LoadRunnerとは?

LoadRunnerは、国内外で数多くの利用実績がある多機能負荷テストツールです。大量のユーザーが同時にアプリケーションやウェブサイトにアクセスする場合の挙動をシミュレートし、その負荷に対する応答を評価します。これにより、アプリケーションが多くのユーザーに対して適切に機能し、応答が遅延しないかどうか、負荷に耐えられるかどうかなどを評価することが可能です。
Webはもちろん、SAP、Oracle E-Business SuiteといったERP、AJAX、FLEX、Citrix(Citrix Virtual Apps、Citrix Virtual Desktops、Citrix Virtual Apps and Desktops)など、様々な環境対応しています。

負荷テストにおけるよくある課題

人海戦術の限界

同時1000、数万ユーザアクセスやロングランテスト等は人海戦術では実現不可能

適切な負荷生成が出来ない

フリーツールでは対応していない環境への試験や正しい負荷設定(処理頻度、同時実行、モニタリング等)が出来ない

結果分析に時間を要する

結果分析レポートが充実していない、多角的な分析が出来ない

インフラ環境の維持/保守に工数がかかる

負荷を生成するための端末を複数準備する必要があり、かつ継続的に利用する場合は製品のバージョンや維持/保守の作業が発生

プロジェクト毎に環境や資産が流用できない

複数のフリーツールを利用しており、環境や資産を流用できずにいる
負荷テストツールLoadRunnerで課題解決

LoadRunner Professional

LoadRunner Professional(以後、LRP)は、最小限の人、PC、時間のリソースで実環境に即した負荷テストを実現することができる。負荷をかけた際の応答時間だけでなく、サーバリソースも取得し、問題のあるサーバを特定や傾向分析をするためのグラフが多数実装され、報告書作成まで完結する負荷テストツールのデファクトツールとなっている。

LRP の特長・強み

GUI操作を記録しスクリプト生成
OSリソースも含めたリアルタイムモニタリング機能
充実した結果レポート機能
多種多様な開発環境に対応(Citrix,RDP,Web,Ajax,SAP…etc)

負荷テストの流れ

NO 内容 対象モジュール
1 ユーザ操作記録 仮想ユーザジェネレータ
2 負荷実行・モニタリング コントローラ
3 結果分析 アナリシス
負荷テストの流れ

機能

業務シナリオを簡単に自動化するスクリプト化機能

URLベースではなくGUIベースで簡単に負荷テストの業務シナリオを作成 リクエストベースではなく、画面認識でテストケースを自動生成する機能で、画面認識のため、URLに埋め込まれた動的ID(セッションIDなど)の対応をする必要がなく、非同期通信にも対応

テスト時のシステム全体の状況を把握するモニタ機能

負荷時のサーバ側の状況、スループット量の推移をリアルタイムで把握 負荷テストの実行・制御を1台のコントローラで行う。また、Webサーバ、アプリケーションサーバ、DBサーバ等のリソース状況を負荷テスト実行中にモニタリング。収集したデータは分析機能で相関関係のチェックが可能

環境毎のスクリプト化機能

対応環境に応じた自動記録メカニズムにより対象業務を緻密に再現

サーバ統計情報のモニタ機能(エージェントレス)

SiteScope for LoadRunnerの機能も活用し網羅的な収集が可能

Web/APサーバ

  • IIS
  • Apache
  • WebLogic
  • WebSphere
  • WebSphere MQ
  • ActiveServerPages
  • WindowsMediaServer
  • RealServer
  • Citrix OracleAS

システムリソース

  • Windows
  • UNIX
  • SNMP

ネットワーク

  • Oracle
  • SQL Server
  • DB2
  • Sybase

ERP

  • SAP Portal SAP CCMS
  • SAPGUI
  • Siebel Web
  • Siebel Server
  • PeopleSoft

ネットワーク

  • Network Delay

複雑な業務にも対応するダイナミックスケジューラ機能

段階的な負荷増加、複数業務の組み合わせ等、実業務負荷を完全再現

分析やレポートに便利なアナリシス機能

収集したページ応答時間、スループット、サーバリソース情報を自由に分析

仕様

コントローラ端末の必要な参考マシンスペック

CPU数 メモリ数 備考
4core 8GB ロードジェネレータと分離した場合

ロードジェネレータ1台あたりの参考値

CPU数 メモリ数 環境(プロトコル) 想定仮想ユーザ数
4core 8GB Web(HTTP) 100〜200前後
8core 16GB Web(非同期) 20前後
SAP GUI 40前後
Citrix 40前後

ライセンス

Foundation

LRを利用する際に必要となる基本ライセンス
コントローラー1台につき、1つのライセンスが必要
パーペチュアル(永久)、1ヶ月、3ヶ月、1年の期間ライセンスが用意

Virtual Users(VU)

プロトコル別に必要な数量を購入
新規の場合はFoudationとセットで購入が必要
パーペチュアル(永久)、1ヶ月、3ヶ月、1年の期間ライセンスが用意

Communityライセンス

LRの製品評価を目的とした、インストール時から利用可能なライセンス
Web、TruClient、SAP、Citrix等主要なプロトコルバンドルが50ユーザ分利用可能
製品サポートはなく、負荷テスト実施等の商用利用は禁止

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