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導入事例 - VSN様

新入社員の研修用の端末をシンクライアント化 社内VDIとの親和性を踏まえて「Atrust mt182」を採用

導入の背景

これまで新入社員研修で利用したPCは、担当者が元の状態に戻す作業を行っており、この作業にかなりの手間と時間がかかっていた。 その解決策として、再起動だけで元の状態に戻るシンクライアント端末の使用を、研修のリモート化と共に検討。

選定理由

・Web会議システム等の動作や、Citrixとの親和性などを比較し、他の候補端末に比べて高評価
・短納期での予定台数確保やデモ機貸し出し、マニュアル準備等、アセンテックの的確なサポート

導入製品・サービス

カタログPDF


約200名の新入社員研修をシンクライアント端末を使用したリモート研修に移行

ロゴ VSNは、エンジニア派遣、コンサルティング、アウトソーシングなどの技術提供に加えて、お客様の問題解決に取り組むハイブリッド型のサービスを展開しています。2020年7月には、アデコグループの「Modis(モディス)」とブランドを統合し、事業ブランドの名称を「Modis VSN」へと変更しました。現在、4,600名以上の技術者がModisのネットワークで活躍しており、これまで培ってきた技術者派遣事業におけるコンサルティング領域「バリューチェーン・イノベーター」を推進し、経営視点と現場力を兼ね備えた問題解決力のある「Modis VSN」独自のサービスを展開することで、お客様の生産性向上や事業拡大などの価値創造に貢献しています。
VSNでは、毎年、新卒者をはじめとした200名前後の新入社員を採用しています。そうした新入社員に対しては、入社2か月後からの勤務に向けた研修を、毎年4月から5月に行ってきました。これまでの新卒研修は、トレーニングセンターなどを会場として、主にWindows OSのデスクトップ端末を使用して行われてきました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、社員や内定者をトレーニングセンターなどの会場に集めて研修等を行うことができなくなったため、2021年4月から6月に行う新入社員研修は、シンクライアント端末を配布してリモートにより行うことにしました。

研修用端末におけるOSの初期化やCドライブのリフレッシュなどの課題をシンクライアント化で解決

石川 大 氏
イノベーション&キャリア開発本部
テクニカルトレーニング部
チームリーダー 石川 大 氏
VSNでは、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する2020年以前から、入社前後の研修におけるシンクライアント端末の使用を検討していました。その理由について、イノベーション&キャリア開発本部 テクニカルトレーニング部 チームリーダーの石川 大 氏は次のように語ります。

「これまでの新入社員研修では、内定者にOS設定の根幹となる部分までを触らせていたのですが、まだ全員が技術的な研修はもとよりコンプライアンスなども学習する前なので、PCのトラブルの原因となるCMD(コマンド実行プログラム)のデフォルト設定を上書きしてしまったり、その他OSの基本設定を意図せず変更してしまうようなケースが多々ありました。そのため、研修後に内定者が使用したPCは、担当者が都度OSを初期化したり、Cドライブをリフレッシュして元の状態に戻す作業を行っており、この作業にかなりの手間と時間がかかっていました。その解決策として、端末本体にはデータを一切保持せず、工数のかかる作業を行う必要がなく、再起動だけで元の状態に戻るシンクライアント端末の使用を検討していました。そのような状況の中、コロナ禍をきっかけとして、研修用端末のシンクライアント化が具体的に動き出しました。」

研修用端末のシンクライアント化に伴い、VSNでは、次のようなことをポイントとして設定し、いくつかの端末の検証を行いました。

「はじめに、研修で使用するアプリケーションが適切に動くことを検証しました。実際には、それぞれの端末上でリモート研修の前提となるZoomやTeamsなどが正常に動作するかを検証し、これらと連携して活用する他のアプリケーションの動作も検証しました。また、それぞれの端末を複数台展開した際に、同じようにZoomやTeamsと他のアプリケーションが動作するかを検証しました。次に、オフィスでも外出先でもセキュアに社内環境へアクセスすることができることと、クライアント端末にデータを残さない(保存できない)ことなどを実機を使用して検証しました。」(石川氏)

研修用端末のシンクライアント化の取り組みは2020年6月から始まり、7月には約2週間にわたって候補端末のデモ機を利用した動作検証を実施。こうした検証を進めた結果、入社前研修用のシンクライアント端末として他の候補端末に比べて『Atrust mt182』の評価が高まりました。

あらかじめエージェントを装備するなどCitrixおよびVDIとの親和性が高い『Atrust mt182』

『Atrust mt182』は、14インチフルHD狭額縁ディスプレイを採用し、14インチサイズながら13インチクラスの筐体サイズを実現したモバイル型シンクライアント端末です。
VSNでは、『Atrust mt182』を評価した理由として、Citrixとの親和性をあげています。

「当社では、Citrixのシステムを使用してVDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想PC方式)のシンクライアント環境を構築しています。『Atrust mt182』には、Citrixに対応したVDIのエージェントがあらかじめ用意されています。またVMwareも追加設定を行うことなく、IDとパスワードを入力するだけでログインできるので、ユーザーが個別の仮想環境を占有して利用することが可能です。また、当社のメカトロニクスの研修では、3D CADマシンを使用します。CitrixのVDIからCADマシンを利用しても、パワー不足を感じることなく『Atrust mt182』上でCADマシンを操作することができました。」(石川氏)

こうしてVSNでは2020年10月に、このような特長をもつ『Atrust mt182』を、新入社員研修用の端末として300台の導入を決定しました。

シンクライアント端末導入の最大のメリットは、
新入社員全員が同じ環境・条件でリアルタイムに研修を受けられること

福谷 一孝 氏
イノベーション&キャリア開発本部
テクニカルトレーニング部
グループリーダー 福谷 一孝 氏
さらにVSNでは、『Atrust mt182』の導入を決めたもうひとつの理由として、アセンテックの充実かつ適切なサポートもあげています。アセンテックへの評価について、イノベーション&キャリア開発本部 テクニカルトレーニング部 グループリーダーの福谷 一孝 氏は次のように語ります。

「入社前研修を含むので、実施は2月から3月に行うことが決まっています。そのため端末や関連機器などのキッティング(導入作業)を行う時間を考えると、12月中にはシンクライアント端末を納品していただくことになります。コロナ禍により企業の多くがテレワークへの移行を進め、機材の不足が心配される中、300台の『Atrust mt182』を予定通り用意していただきとても感謝しています。また、動作試験実施時にはデモ機の貸し出しをスムーズに対応していただいたことやOSイメージ作成方法、その展開方法のマニュアルなどを準備していただき、問い合わせ時にそれらのドキュメントを待ち時間なく提供していただいたことなど、アセンテックの的確なサポートも『Atrust mt182』の導入を決めた大きな理由です。」

こうしてVSNでは、予定通りに2021年2月、3月に入社前研修をリモート環境で実施しました。

「入社前研修のリモート化による最大のメリットは、内定者全員が同じ通信環境と端末を利用して研修を受講することができるようになったことです。これまでは、内定者自身の端末を利用して受講することもあったため、異なった通信環境で講義を受講したり、機器トラブル等が生じて講義が途切れるなど、理解度にバラツキが生じていました。こうした問題もリモート化と専用のシンクライアント端末を活用することで解決することができました。」(福谷氏)
Atrust mt182 運用イメージ
Atrust mt182 運用イメージ

お客様情報

お客様名 株式会社VSN
所在地 東京都港区芝浦3丁目4番1号グランパークタワー3F
事業内容 IT・情報システム、メカトロニクス・エレクトロニクス、ケミストリー分野におけるエンジニア派遣事業、開発請負、コンサルティング事業、教育事業および有料職業紹介事業。
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