導入事例 - バイタルケーエスケー・ホールディングス様
導入の背景
業務継続やセキュリティ、どこからでも販売物流システムにアクセスできることなどから、仮想デスクトップおよびシンクライアントの利用を検討
選定理由
Atrustはスマートフォンなどで実績のあるHTCの創業者が立ち上げたブランドで、自社工場生産で品質が安定していること。
また、Atrust端末に使用されている独自OS「Atrust OS」は、起動も早く、セキュリティ性や管理性が高い。
また、Atrust端末に使用されている独自OS「Atrust OS」は、起動も早く、セキュリティ性や管理性が高い。
導入製品・サービス
カタログPDF
「地域・コミュニティのヘルスケアパートナー」バイタルネット
バイタルケーエスケー・ホールディングスは、同社と、その中核事業会社であるバイタルネット、ケーエスケーなどで構成されています。
そのうち、仮想デスクトップを導入、活用し、今回もいち早く、先進的なAtrust製品を導入したのがバイタルネットです。
バイタルネットは、東北6県、および新潟県を中心に関東圏まで、医薬品の供給を始め、地域に密着したヘルスケアサービスの提供を幅広く行っています。
コア事業は、1万種類以上の医薬品を、病院、調剤薬局、一般薬局へ提供する医薬品卸売事業であり、これに加え、介護サービスや自社ヘルスケアブランド製品の提供などにも及び、「地域・コミュニティのヘルスケアパートナー」として、地域に欠かすことのできない、ヘルスケア中核企業として重要な役割を担っています。
どんな時も継続的に医薬品を提供し続けるバイタルネットを支える情報システムインフラ
バイタルケーエスケーHD 取締役
一條 宏氏(中央左)
仙台支店 支店長 加藤 圭一氏(中央右)
仙台支店 瓜田 翠子氏(左)
仙台支店 三浦 佳氏(右)
さらに大きな背景となっていたのは、BCP(事業継続計画)の側面です。これについて株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングス取締役 一條 宏氏は次のように語っています。
「医療品卸は、必要な医薬品を必要な時に、必要な量を適切に提供する使命があります。これは、医薬品を必要とする多くの方々の生命に大きく関わる事柄であり、一つのライフラインと言ってもよい役割を担っています。バイタルネットの情報システムインフラは、どのような非常時でも継続的に、常に適切に稼働し、この医薬品インフラを支えなければなりません。
このため、必要なリソース、データをサーバ側に集約、分散したデータセンターで管理を行い、また、端末側においては、必要な情報に対し、いかなる場所や時間であってもアクセス可能な仮想デスクトップおよびシンクライアントソリューションは、まさにBCPの側面でも申し分のないものであり、いち早くバイタルネットが仮想デスクトップを採用した、一つの大きな側面と言えるでしょう。」
新たに営業部門が仮想デスクトップ導入へ
「2010年に仮想デスクトップ導入を行ったのは業務部門でした。この際に特に留意したことはネットワークです。新潟、東北地方を中心に53ヶ所にも及ぶ拠点があり、その各拠点の在庫を一元管理し、その情報に遅滞なくアクセスするには十分なネットワーク環境が必要だと認識していました。この時に、十分なネットワーク環境を確保した販売物流システムは、バイタルネットの流通網を変革し、医薬品の提供というライフラインをこれまで以上に機能させることが可能となりました。
そして、この2016年のシステム更改において、その情報網をさらに活用するために、新たに仮想デスクトップ導入を検討されたのが営業部門です。これまでは業務部門のみだった仮想デスクトップ利用を営業部門まで拡大することで、外出先でも販売物流システムにアクセスすることが可能となります。これによって、リアルタイムでお客様の要望する在庫の確認を行ったり、また、自分の事業所にその在庫がなければ周辺事業所に在庫の有無を確認したりするなど、お客様の要望に対し柔軟に対応することが可能となります。」(一條氏)
バイタルネットは、営業部門において仮想デスクトップおよびシンクライアントを導入する方向で検討を進めましたが、さまざまな検討材料があり、システム提案を行っていた日本ユニシスとともに、それらを精査していきました。
「コストの観点で物理PCを導入しようかという選択肢もありましたが、業務継続やセキュリティ、どこからでも販売物流システムにアクセスできることなどから、やはり仮想デスクトップ環境を営業部門にも導入し、シンクライアントを利用しようという結論に達しました。これには、営業社員における働き方改革という側面もあります。バイタルネットの営業エリアは非常に広く、社員の自宅からお客様の所在地、さらに我々の事業所までを考えると、非常に長距離の移動が必要なケースがあります。これに対し、社員の効率性を考慮し2000年にホーム・オフィスを導入したこともあります。今後のより効率的な業務による働き方改革を考慮すると、やはり仮想デスクトップの活用が望ましいと考えたのです。」
そして、この2016年のシステム更改において、その情報網をさらに活用するために、新たに仮想デスクトップ導入を検討されたのが営業部門です。これまでは業務部門のみだった仮想デスクトップ利用を営業部門まで拡大することで、外出先でも販売物流システムにアクセスすることが可能となります。これによって、リアルタイムでお客様の要望する在庫の確認を行ったり、また、自分の事業所にその在庫がなければ周辺事業所に在庫の有無を確認したりするなど、お客様の要望に対し柔軟に対応することが可能となります。」(一條氏)
バイタルネットは、営業部門において仮想デスクトップおよびシンクライアントを導入する方向で検討を進めましたが、さまざまな検討材料があり、システム提案を行っていた日本ユニシスとともに、それらを精査していきました。
「コストの観点で物理PCを導入しようかという選択肢もありましたが、業務継続やセキュリティ、どこからでも販売物流システムにアクセスできることなどから、やはり仮想デスクトップ環境を営業部門にも導入し、シンクライアントを利用しようという結論に達しました。これには、営業社員における働き方改革という側面もあります。バイタルネットの営業エリアは非常に広く、社員の自宅からお客様の所在地、さらに我々の事業所までを考えると、非常に長距離の移動が必要なケースがあります。これに対し、社員の効率性を考慮し2000年にホーム・オフィスを導入したこともあります。今後のより効率的な業務による働き方改革を考慮すると、やはり仮想デスクトップの活用が望ましいと考えたのです。」
シンクライアント端末の選定。リクエストを反映し、期待通りの端末へ
シンクライアント端末の選定にあたり、バイタルネットの要望に沿って、日本ユニシスはさまざまな機種を提案しました。そのうち、最終的には6機種程度に絞り、実際に社内で関係スタッフに手に取ってもらい、意見を集めました。
「実際にさまざまな機種を担当部門に見てもらいました。それぞれ一長一短はあったものの、特に優れていると考えたのがAtrust製品でした。正直に言えば、それまであまり聞いたことがない企業でしたし、また海外の製品でしたので、若干の不安はありました。ただ、スマートフォンなどで実績のあるHTCの創業者が立ち上げたブランドであり、自社工場生産で品質が安定していることを日本ユニシスの担当さんからも聞き、前向きに検討したいと考えるようになりました。同社の独自OSであるAtrust OSは、非常にサイズが小さいものであるため、起動も早く、その点も非常に好評でした。また、セキュリティ性や管理性も高いため、そのあたりも評価のポイントとなりました。」(一條氏)
そして、実際に実機を見た同社社員から、様々なリクエストが日本ユニシスからアセンテックへ上げられました。アセンテックはこれを台湾のAtrust本社に相談し、対応を協議しました。この結果、2017年夏に販売を予定していた新機種を前倒しで生産し、また、バイタルネットのリクエストに沿って、いくつかの箇所をカスタマイズして、提供することにしました。
ここで生まれた新製品が、2017年2月に販売を開始した「Atrust mt178」というモデルであり、実際に外部に販売する製品においても、バイタルネットの要望を反映したものとなっています。
ここで新たに提案されたAtrust mt178は、社内においても非常に好評でした。
「新しく提案されたAtrust mt178は、まさに我々の望んでいたシンクライアントでした。デザイン的なクオリティが非常に高く、素晴らしいものです。キーの配列も希望されたものであり、望ましいものとなりました。また、良かった面はバッテリーであり、最長9時間稼働可能なため、長時間外出する営業も充電の必要がほとんどなく、ありがたいという声を多くもらっています。コスト面も満足できる水準であり、申し分ない製品と言えると思います。
さらに、シンクライアントとともに、タブレットも営業に支給するという予定でしたが、営業から「これ一台で十分」という意見が多く上がったため、タブレットの支給はなくなりました。」(一條氏)
「実際にさまざまな機種を担当部門に見てもらいました。それぞれ一長一短はあったものの、特に優れていると考えたのがAtrust製品でした。正直に言えば、それまであまり聞いたことがない企業でしたし、また海外の製品でしたので、若干の不安はありました。ただ、スマートフォンなどで実績のあるHTCの創業者が立ち上げたブランドであり、自社工場生産で品質が安定していることを日本ユニシスの担当さんからも聞き、前向きに検討したいと考えるようになりました。同社の独自OSであるAtrust OSは、非常にサイズが小さいものであるため、起動も早く、その点も非常に好評でした。また、セキュリティ性や管理性も高いため、そのあたりも評価のポイントとなりました。」(一條氏)
そして、実際に実機を見た同社社員から、様々なリクエストが日本ユニシスからアセンテックへ上げられました。アセンテックはこれを台湾のAtrust本社に相談し、対応を協議しました。この結果、2017年夏に販売を予定していた新機種を前倒しで生産し、また、バイタルネットのリクエストに沿って、いくつかの箇所をカスタマイズして、提供することにしました。
ここで生まれた新製品が、2017年2月に販売を開始した「Atrust mt178」というモデルであり、実際に外部に販売する製品においても、バイタルネットの要望を反映したものとなっています。
ここで新たに提案されたAtrust mt178は、社内においても非常に好評でした。
「新しく提案されたAtrust mt178は、まさに我々の望んでいたシンクライアントでした。デザイン的なクオリティが非常に高く、素晴らしいものです。キーの配列も希望されたものであり、望ましいものとなりました。また、良かった面はバッテリーであり、最長9時間稼働可能なため、長時間外出する営業も充電の必要がほとんどなく、ありがたいという声を多くもらっています。コスト面も満足できる水準であり、申し分ない製品と言えると思います。
さらに、シンクライアントとともに、タブレットも営業に支給するという予定でしたが、営業から「これ一台で十分」という意見が多く上がったため、タブレットの支給はなくなりました。」(一條氏)
メーカー、販売パートナーが一体となって実現
2016年6月に検討開始し、2017年3月に意思決定、それから間もなく900台のAtrust mt178モバイルシンクライアントが導入開始されました。事前のレビューでも非常に評判がよかったその通りに、営業の現場でも、非常に良い感触となりました。バイタルネット仙台支店 支店長 加藤 圭一氏は次のように語っています。
「これまでは一般のPCを利用していましたが、今回Atrustのシンクライアントに替わり、非常に軽量で使いやすく、また、スタイリッシュなので、営業メンバーも満足して使っています。 バッテリーが長時間使えるのも、外出時間の長い営業にとってはとてもありがたいことです。さらに、外出先から販売物流システムにアクセスできるようになったので、業務の効率化も可能となり、長時間の移動で負担の多くなりがちな営業社員の「働き方改革」も実現するのではないかと期待しています。」
さらに、思わぬところからも評価されることとなりました。当初全く使用予定のなかった、グループ全体を統括するバイタルケーエスケー・ホールディングス代表取締役社長 村井氏が、このAtrust mt178を一目見て気に入り、即座に自分でも使用を開始し、現在も引き続いて使用しています。 今回、この提案および、導入を行った日本ユニシスに対し、一條氏は次のようにコメントしています。
「今回、日本ユニシス様によい提案をしていただき、満足できる結果に結びつけることができました。さまざまなベンダーとお話する機会がありますが、同社は特に我々の要望に応える提案力に優れています。そして、ベンダーに必要なのは「保証」だと考えています。 成果に対し、しっかり責任を持ち、安定稼働へと結びつけてくれることは、我々だけでは難しいことです。それを実行してくれるという信頼関係がなにより大事だと考えており、彼らはグループ会社のユニアデックス様とともに、それにしっかりと応えてくれていると思います。」
また、Atrustを提供したアセンテック、メーカーのAtrustの対応力について、次のように評価しています。
「またアセンテック様は、我々からのリクエストに真摯に応え、それをしっかりAtrustへとエスカレートしてくれました。海外メーカーに対し、しっかり対応し、答えを引き出してくるのは、製品ディストリビュータとして高く評価できることだと思います。
さらに、このリクエストに対し、柔軟な対応をし、製品に反映させてくれたAtrustの対応力は素晴らしいものでした。大手メーカーでは、この柔軟性と対応力はあり得ないものだったでしょう。自社工場の存在や、独自開発を続ける技術力が結集されたものだと思います。結果として理想通りの端末にしてもらえたことは、我々として非常に喜ばしいことでした。」(一條氏)
今回、新たな端末を導入し、次のステップへ踏み出した同社はこれからの展開についてどのように考えているのか、一條氏は次のように語っています。
「今回、バイタルネットにおいて新たなシンクライアントを導入しましたが、バイタルケーエスケー・ホールディングスとして次の展開も検討しています。それは中核事業会社の両輪を担う、ケーエスケーへの導入です。 バイタルネットでの成功事例を同社にも展開し、業務改革や働き方改革の流れをホールディングス全体に波及させていきたいですね。」
「これまでは一般のPCを利用していましたが、今回Atrustのシンクライアントに替わり、非常に軽量で使いやすく、また、スタイリッシュなので、営業メンバーも満足して使っています。 バッテリーが長時間使えるのも、外出時間の長い営業にとってはとてもありがたいことです。さらに、外出先から販売物流システムにアクセスできるようになったので、業務の効率化も可能となり、長時間の移動で負担の多くなりがちな営業社員の「働き方改革」も実現するのではないかと期待しています。」
さらに、思わぬところからも評価されることとなりました。当初全く使用予定のなかった、グループ全体を統括するバイタルケーエスケー・ホールディングス代表取締役社長 村井氏が、このAtrust mt178を一目見て気に入り、即座に自分でも使用を開始し、現在も引き続いて使用しています。 今回、この提案および、導入を行った日本ユニシスに対し、一條氏は次のようにコメントしています。
「今回、日本ユニシス様によい提案をしていただき、満足できる結果に結びつけることができました。さまざまなベンダーとお話する機会がありますが、同社は特に我々の要望に応える提案力に優れています。そして、ベンダーに必要なのは「保証」だと考えています。 成果に対し、しっかり責任を持ち、安定稼働へと結びつけてくれることは、我々だけでは難しいことです。それを実行してくれるという信頼関係がなにより大事だと考えており、彼らはグループ会社のユニアデックス様とともに、それにしっかりと応えてくれていると思います。」
また、Atrustを提供したアセンテック、メーカーのAtrustの対応力について、次のように評価しています。
「またアセンテック様は、我々からのリクエストに真摯に応え、それをしっかりAtrustへとエスカレートしてくれました。海外メーカーに対し、しっかり対応し、答えを引き出してくるのは、製品ディストリビュータとして高く評価できることだと思います。
さらに、このリクエストに対し、柔軟な対応をし、製品に反映させてくれたAtrustの対応力は素晴らしいものでした。大手メーカーでは、この柔軟性と対応力はあり得ないものだったでしょう。自社工場の存在や、独自開発を続ける技術力が結集されたものだと思います。結果として理想通りの端末にしてもらえたことは、我々として非常に喜ばしいことでした。」(一條氏)
今回、新たな端末を導入し、次のステップへ踏み出した同社はこれからの展開についてどのように考えているのか、一條氏は次のように語っています。
「今回、バイタルネットにおいて新たなシンクライアントを導入しましたが、バイタルケーエスケー・ホールディングスとして次の展開も検討しています。それは中核事業会社の両輪を担う、ケーエスケーへの導入です。 バイタルネットでの成功事例を同社にも展開し、業務改革や働き方改革の流れをホールディングス全体に波及させていきたいですね。」
お客様情報
お客様名 | 株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングス |
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所在地 | 東京都世田谷区 |
事業内容 | 医薬品等の卸売業及び小売業等を営むグループ会社の経営計画・管理並びにそれらに付帯する業務 |