導入事例 - 新日本検定協会様
導入の背景
- ブレードPC方式デスクトップ仮想化環境の老朽化
- 電力負荷の軽減
選定理由
- ICAプロトコルの信頼性や、Citrix Receiverによる対応端末の多さ、システムの管理性
- Atrustシンクライアントの低消費電力
- アセンテックのサポート面
カタログPDF
国内外の物流を支える総合検定機関
一般財団法人 新日本検定協会は、1948年に創設された一般財団法人であり、60年以上もの歴史を誇る国際的な総合検定機関である。輸出入貨物や国内貨物における、公正な鑑定、検査、検量および分析業務を実施、数量、品質の証明や輸送事故の未然防止により、物流の円滑化に貢献しています。また、食品衛生に関する試験、検査および証明、危険物のコンテナ収納検査ならびに海上における有害排出液体物質の排出に関する事前処理の確認など国の代行業務を行い、社会の安全、安心に貢献しています。
デスクトップ環境における課題の存在
この、長い歴史を持ち、国内外物流の安全を支える新日本検定協会は、2015年、デスクトップ環境の更改時期を迎えていた。それまでの環境は、ブレードPC方式によるデスクトップ仮想化環境を利用していたが、環境の老朽化とともに、非常に電力負荷が高いという課題を抱えていた。これまで通りのユーザエクスペリエンスを維持しつつ、電力負荷を低減するという課題。それを低コストで実現するという難プロジェクトを成功させるべく、同協会IT推進室担当者は準備を開始した。
デスクトップ課題の解決へ-VDIの検討
2015年春、IT推進室を中心に、デスクトップ変革プロジェクトが立ち上がった。デスクトップにおける課題の解決にあたり、さまざまな情報収集が行われ、Hyper-VとCitrixによる、Server VDI方式が採用されることとなった。これについて、同協会担当者は以下のように語っている。
「低コストでデスクトップ環境を新たに構築し、電力削減を達成するのにあたり、Server VDI方式は非常に優位性のあるソリューションと感じました。初期コストに優位性があるのに加え、サーバ集約率が高く期待できるため、従来のブレードPC方式と比較しても、ハードウェアを大きく削減できるため、データセンターにおける追加電源を減らすことも期待でき、電力とそれに伴うコストの削減が可能となると考えました。」
「低コストでデスクトップ環境を新たに構築し、電力削減を達成するのにあたり、Server VDI方式は非常に優位性のあるソリューションと感じました。初期コストに優位性があるのに加え、サーバ集約率が高く期待できるため、従来のブレードPC方式と比較しても、ハードウェアを大きく削減できるため、データセンターにおける追加電源を減らすことも期待でき、電力とそれに伴うコストの削減が可能となると考えました。」
高く評価されたCitrixの優位性
これに加え、Citrixソリューションの高い優位性も導入の鍵となった。
「これまでのブレードPC環境においてもCitrix XenDesktopを利用しており、信頼性の高いICAプロトコルによって、ユーザへデスクトップ環境を配信していました。これまで利用してきた際の、高い信頼性と、パフォーマンスへの安心感によって、Citrixを引き続き利用することにためらいはなかったですね。また、Citrixを選択した大きなポイントとして、幅広いクライアント端末への対応もあげられると思います。CitrixはあらゆるクライアントOS に対し、XenDesktop にアクセスできるCitrix Receiverを無償で提供しています。シンクライアント端末はもちろん、さまざまなファットPCやタブレットなどにも対応し、活用可能性が広がるという面も大きな評価ポイントとなりました。
これらに加え、XenDesktop のProvisioning Services の機能を使ってデスクトップのイメージを管理、配信していますが、非常に効率的にデスクトップ環境を管理することが可能となり、システム管理の効率性を向上できると考えています。」
さらに、ディストリビュータとしてCitrixを含めた各ソリューションを提供するアセンテック株式会社のサポート面なども高く評価し、社内承認の末、2016年4月のシステム導入に向け動き始めることとなった。
「これまでのブレードPC環境においてもCitrix XenDesktopを利用しており、信頼性の高いICAプロトコルによって、ユーザへデスクトップ環境を配信していました。これまで利用してきた際の、高い信頼性と、パフォーマンスへの安心感によって、Citrixを引き続き利用することにためらいはなかったですね。また、Citrixを選択した大きなポイントとして、幅広いクライアント端末への対応もあげられると思います。CitrixはあらゆるクライアントOS に対し、XenDesktop にアクセスできるCitrix Receiverを無償で提供しています。シンクライアント端末はもちろん、さまざまなファットPCやタブレットなどにも対応し、活用可能性が広がるという面も大きな評価ポイントとなりました。
これらに加え、XenDesktop のProvisioning Services の機能を使ってデスクトップのイメージを管理、配信していますが、非常に効率的にデスクトップ環境を管理することが可能となり、システム管理の効率性を向上できると考えています。」
さらに、ディストリビュータとしてCitrixを含めた各ソリューションを提供するアセンテック株式会社のサポート面なども高く評価し、社内承認の末、2016年4月のシステム導入に向け動き始めることとなった。
新たなシンクライアント端末も採用
この新たなVDIソリューション導入に加え、シンクライアント端末も更改を進めることとなった。シンクライアント端末は、一般的にハードディスクを搭載しない、VDIでの利用に特化した専用端末であるが、昨今は非常にそのソリューションが進化を見せ、ハードウェアとしての小型化や低電力化、さらに、専用OSの開発推進による、セキュリティ性や運用管理面での機能強化が著しく、デスクトップ環境のさらなるイノベーション実現に欠かせないものとなっていた。ここで選択されたソリューションが台湾の新進メーカーである、Atrust Computerのシンクライアント製品「Atrust t68Wモデル」である。シンクライアントにおいても、多様なメーカーの製品がつぶさに検討されていったが、その中でもAtrustの優位性が際立っていた。Atrustは新興のシンクライアントベンダーであり、グローバルのIT市場で多くの革新をもたらした、HT Cho氏(HTC社ファウンダー)が設立した企業である。品質の安定性や、生産/開発面での柔軟性、高いサポート力などにより、極めてわずか期間で国内を含め、急速にその支持を広げていた。
同協会がこのAtrust製品を選択した理由は次の通りである。
「従来利用していたメーカーの製品を引き続き利用する選択肢もありましたが、ラインナップが乏しく、われわれの望む価格などの要件を満たす製品がありませんでした。しかしながら、Atrustは、エントリーレベルのモデルから、ハイエンドまで、幅広い選択肢が用意されていたため、われわれの要件を満たす製品を見つけることができました。さらに、今回のデスクトップ環境更改のプロジェクトにおいて、最重要ポイントである消費電力の削減という面においても、Atust製品はわれわれの期待に沿うものであり、従来製品に対し、消費電力は恐らく50%程度削減できていると思われます。これらの理由により、Atrust製品を採用することとなりました。」
同協会がこのAtrust製品を選択した理由は次の通りである。
「従来利用していたメーカーの製品を引き続き利用する選択肢もありましたが、ラインナップが乏しく、われわれの望む価格などの要件を満たす製品がありませんでした。しかしながら、Atrustは、エントリーレベルのモデルから、ハイエンドまで、幅広い選択肢が用意されていたため、われわれの要件を満たす製品を見つけることができました。さらに、今回のデスクトップ環境更改のプロジェクトにおいて、最重要ポイントである消費電力の削減という面においても、Atust製品はわれわれの期待に沿うものであり、従来製品に対し、消費電力は恐らく50%程度削減できていると思われます。これらの理由により、Atrust製品を採用することとなりました。」
導入の実現-解決されたデスクトップ課題
そして、4ヶ月に渡る環境構築を経て、2016年4月に全社展開を向える見通しとなった。
今回のVDI環境設計において、もう一つ重要なポイントとなったのはストレージである。ブレードPC方式からVDI方式への移行にあたり、これまでと変わることのないユーザエクスペリエンスが要求されていた。社員が一斉に利用しても、パフォーマンスの低下によって利用者の不満が出ることなく、また、朝一、立ち上げ時にも待ち時間が発生するようなことがないように、留意することが必要だったのである。
「VDI環境においては、ストレージも極めてその役割が大きく、きちんとした設計をしないとボトルネックになってしまうケースも非常に多いと認識していました。そのため、われわれの環境におけるI/O状況を的確に把握し、十分な性能を担保したリーズナブルなストレージを探しました。そこでVDIに最適なストレージとして選択したのがNimbleストレージです。われわれはこれまでもファイルサーバ用のストレージでNimbleストレージを利用しており、そのパフォーマンスはよく理解していました。」
Nimbleストレージは、フラッシュメモリ(SSD)とハードディスク(HDD)を組み合わせた“Adaptive Flash”ストレージプラットフォームによる革新的なアーキテクチャで、高いパフォーマンスをリーズナブルなコストで実現する先進ストレージソリューションであり、国内外で急速にその支持を広げていた。
ストレージ面でも最適なソリューションを選択し、ついに同協会で新たなVDIソリューションが導入されることとなり、さまざまな課題が存在したデスクトップ環境が大きく変革し、イノベーションがもたらされることとなったのである。
今回のVDI環境設計において、もう一つ重要なポイントとなったのはストレージである。ブレードPC方式からVDI方式への移行にあたり、これまでと変わることのないユーザエクスペリエンスが要求されていた。社員が一斉に利用しても、パフォーマンスの低下によって利用者の不満が出ることなく、また、朝一、立ち上げ時にも待ち時間が発生するようなことがないように、留意することが必要だったのである。
「VDI環境においては、ストレージも極めてその役割が大きく、きちんとした設計をしないとボトルネックになってしまうケースも非常に多いと認識していました。そのため、われわれの環境におけるI/O状況を的確に把握し、十分な性能を担保したリーズナブルなストレージを探しました。そこでVDIに最適なストレージとして選択したのがNimbleストレージです。われわれはこれまでもファイルサーバ用のストレージでNimbleストレージを利用しており、そのパフォーマンスはよく理解していました。」
Nimbleストレージは、フラッシュメモリ(SSD)とハードディスク(HDD)を組み合わせた“Adaptive Flash”ストレージプラットフォームによる革新的なアーキテクチャで、高いパフォーマンスをリーズナブルなコストで実現する先進ストレージソリューションであり、国内外で急速にその支持を広げていた。
ストレージ面でも最適なソリューションを選択し、ついに同協会で新たなVDIソリューションが導入されることとなり、さまざまな課題が存在したデスクトップ環境が大きく変革し、イノベーションがもたらされることとなったのである。
次世代の物流を支える、さらなる変革へ
今回大きく変革を迎えた同協会におけるデスクトップ環境であるが、いかに次の進化へ向かっていくのだろうか。これについては次のように語られている。
「今回、デスクトップ環境の更改にあたり、非常に理想的な環境を設計/構築できたと考えています。まずは、今回構築したこの環境をしっかりLaunchさせ、安定した運用を向えることを目標としています。今後については、次の更改のタイミングとなりますが、この仮想デスクトップインフラを、オンプレミスからクラウドへ移行することを検討しています。これによって、さらに運用管理面が向上するとともに、ハードウェアコストの削減にも繋がるのではないかと考えています。次回の更改といってもあっという間ですので、またすぐに準備をしていかなければいけませんね。」
次世代の物流を支えるにあたり、IT面でもさらなるイノベーションが要求される。新日本検定協会はいち早くその端緒を開き、デスクトップ面で進化を遂げることとなった。この先進的なITインフラを余すところなく活用し、今日も、またこれからも変わらない第三者鑑定機関としての、極めて厳しいその責任を全うしていっていくこととなるであろう。
「今回、デスクトップ環境の更改にあたり、非常に理想的な環境を設計/構築できたと考えています。まずは、今回構築したこの環境をしっかりLaunchさせ、安定した運用を向えることを目標としています。今後については、次の更改のタイミングとなりますが、この仮想デスクトップインフラを、オンプレミスからクラウドへ移行することを検討しています。これによって、さらに運用管理面が向上するとともに、ハードウェアコストの削減にも繋がるのではないかと考えています。次回の更改といってもあっという間ですので、またすぐに準備をしていかなければいけませんね。」
次世代の物流を支えるにあたり、IT面でもさらなるイノベーションが要求される。新日本検定協会はいち早くその端緒を開き、デスクトップ面で進化を遂げることとなった。この先進的なITインフラを余すところなく活用し、今日も、またこれからも変わらない第三者鑑定機関としての、極めて厳しいその責任を全うしていっていくこととなるであろう。
お客様情報
お客様名 | 一般財団法人 新日本検定協会 |
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所在地 | 〒108-0074 東京都港区高輪3丁目25番23号 京急第2ビル |
事業所 | 全国42事業所 |
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