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導入事例 - 岡山市役所様

140台の個人番号利用事務系PCをリモートPCアレイで集約。執務スペースの拡大とPC運用の効率化、コスト削減を実現。

導入の背景

岡山市では、「個人番号(マイナンバー)利用事務系」「LGWAN系」「インターネット系」の三層ネットワークに加え、「後期高齢者医療広域連合電算処理システム(後期標準システム)」という独自ネットワークと専用端末があり、一人の職員が3台の端末を使用する状況だった。結果、机上のスペースが圧迫され、業務効率の低下が課題となり、端末統合を検討した。

選定理由

・VDIと比べて導入・運用コストを抑えられる
・庁内運用可能なシンプル構成、高いメンテナンス性
・スモールスタートが可能

導入効果

・端末の台数削減による作業スペースの確保と業務効率向上
・マイナンバー系と同等のセキュリティ性を維持
・庁内への展開可能なモデルケースの確立

導入製品・サービス

カタログPDF


机上にPC3台!業務効率の低下から後期標準システム専用端末の集約を検討

清原 隆弘 氏
岡山市 保健福祉局 医療助成課
課長補佐
清原 隆弘 氏
岡山市は、中四国のクロスポイントに位置し、交通アクセスの良さに加え、子育て・教育施設、医療・福祉施設などの都市機能や、スーパー・百貨店などの商業機能が充実した、高い利便性を備えた住みやすい政令指定都市です。
一方、豊かな自然環境を利用して、米などの基幹農業をはじめ、白桃やマスカットなどの果樹、黄にらや千両なすなどの農産物の栽培も盛んで、農業都市としての顔も持ち合わせています。

岡山市では、「個人番号(マイナンバー)利用事務系」「LGWAN系」「インターネット系」の三層ネットワークに加えて、窓口業務専用の「後期高齢者医療広域連合電算処理システム(以下、後期標準システム)」という独自ネットワークも運用しています。
この後期標準システムで使用する窓口PCは専用端末であり、他業務との兼用が不可な点が、運用上の制約となっています。

岡山市 保健福祉局 医療助成課 課長補佐 清原氏は次のように語ります。
「LGWAN系端末からインターネット系へのリモートアクセスによって端末の集約をしていますが、現場では依然として「マイナンバー系」「LGWAN系」「後期標準システム系」の3台の端末が机上に並ぶ状態が続いており、帳票や書類の確認作業に支障をきたすなど、作業スペースの不足が業務効率を低下させる要因となっていました。」

そこで、岡山市では後期標準システム端末更新のタイミングで株式会社NTTデータ中国(以下、NTTデータ中国)にマイナンバー系と後期標準システム系の端末統合ができるかを相談しました。

物理端末、VDIと比較し「リモートPCアレイ」を採用

米田 寛 氏
NTTデータ中国 公共事業部
課長
米田 寛 氏
清原氏は以前よりリモートPCアレイを知っており、この製品を比較検討に含めて欲しいとNTTデータ中国に依頼しました。

NTTデータ中国 公共事業部 課長 米田 氏は次のように話します。
「当初、物理端末、VDI、リモートPCアレイで比較検討し、リモートPCアレイがコスト面とメンテナンス性が優れていることが分かりました。ただ、NTTデータ中国として取り扱ったことがない製品のため、検証機をアセンテックからお借りし、後期標準システムの接続先である広域連合とも連携して検証を進めました。アセンテック営業、SEの方にも、質問に対してメールや電話でスピーディーに対応いただき、結果リモートPCアレイで問題ないと判断しました。」

こうして、岡山市、NTTデータ中国、広域連合による検証の末、次期システムとしてリモートPCアレイを選定しました。

NTTデータ中国 公共事業部 課長代理 石原 氏はリモートPCアレイについて、
「VDIなどの複雑な構成に比べ、シンプルな構成の製品であり、かつ、費用面においても物理端末とほぼ同等であることが選定のポイントでした。庁内で運用しなければいけないため、シンプル、わかりやすい、メンテナンス性というところも考慮すると、故障してもそのまま機器交換のみで解決できるという容易さは導入の決め手となりました。」と話します。
石原 潤子 氏
NTTデータ中国 公共事業部
課長代理
石原 潤子 氏

リモートPCアレイについて清原氏は、
「我々としてもVDIやSBCになると接続部分についても複雑な設定が必要になってくるので、なるべくシンプルな形で運用性と効率性を高めるというところでリモートPCアレイが優れていると思いました。また、1対1の関係性で接続がしやすいのが一番のポイントだったと思います。物理端末の構成と比較すると多少高額になりますが、VDIやSBCと比較すると非常に安価で、さらにVDIやSBCは大規模システムが前提なので、スモールスタートができ、拡張性があるリモートPCアレイは魅力的でした。」と評価しました。

40台分の後期標準システム端末を「リモートPCアレイ」に集約。
セキュリティを維持しながら業務効率向上を実現

こうして、リモートPCアレイに後期標準システム専用端末40台が集約されました。後期標準システムへの接続はマイナンバー系端末から二要素認証を用い、広域連合の要件を満たすセキュリティレベルを担保しながら運用をしています。

山本 麟太郎 氏
岡山市 保健福祉局 医療助成課
主任
山本 麟太郎 氏
岡山市 保健福祉局 医療助成課 主任 山本氏は次のように語ります。
「端末台数を3台から2台に削減したことで、机上のスペースを確保でき、作業効率が向上しました。さらに、端末切替機の活用により1台のモニタで複数端末を運用できており、業務環境の改善につながっています。運用を開始したばかりというのもあり、リモートデスクトップに慣れてない職員が多く、誤ってシャットダウンしてしまう等の小さなトラブルはありますが、今後運用面で解決できると考えています。」

「今回導入した後期標準システムは現行維持が今のところの目安ですが、同じように独自ネットワーク系の端末がある部署は複数あるので、事例として庁内で展開したいと思います。」(清原氏)
システム概念図
システム概念図

お客様情報

お客様名 岡山市役所
所在地 岡山県岡山市北区大供一丁目1番1号
自治体概要 岡山市は岡山県の県庁所在地で、中国・四国地方の交通や経済の要所として発展しています。温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、「晴れの国」とも呼ばれます。日本三名園の一つ「後楽園」や岡山城など歴史的観光資源も豊富で、農産物では白桃やマスカットが全国的に有名です。
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