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導入事例 - リンク様

140台の個人番号利用事務系PCをリモートPCアレイで集約。執務スペースの拡大とPC運用の効率化、コスト削減を実現。

導入の背景

以前より物理サーバーの専用ホスティングサービス「at+link」を展開してきたが、クラウド普及に伴い事業は縮小傾向にあった。保有するデータセンターのリソースを活用し、新たなDaaSの提供を検討。サービスの基盤となるソリューションを探していた。

選定理由

・初期コストを抑えつつ、需要に応じて柔軟に拡張が可能
・物理にこだわるコンセプトとの親和性
・Windows OSが利用できるため、互換性の不安が解消

導入効果

・「1台から使える」という新サービスにより、導入のハードルが低くなった
・従来の仮想化型DaaSに比べレスポンスが良好
・Windows PCに限らずiPadなどからVPN経由で利用でき、利用シーンが拡大

導入製品・サービス

カタログPDF


専用サーバー事業の転換期から始まった新サービスの検討

ロゴ 株式会社リンクは、1987年に広告制作会社として創業し、1996年からサーバーホスティングサービス「at + link」を始めました。コストパフォーマンスと柔軟な拡張性、手厚いサポートで国内最大級に成長しました。また、2006年にはクラウドPBX「BIZTEL」を提供し、導入実績は2,000社超。さらに、農業6次産業化として「なかほら牧場」を展開し、安全な決済を支える「PCI DSS Ready Cloud」「Pay TG」「Smart TG」など多角的サービスを展開しています。

同社取締役 クラウド・ホスティング事業部 事業部長 阿部氏は、「at + link」の新たなサービスである「at + linkリモートPCサービス」の立ち上げについて、次の様に語ります。

「弊社は元々、1996年から物理サーバーの専用ホスティングサービスを『at+link』というブランドで展開してきました。しかし、クラウドサービスの台頭により、この専用サーバー事業が縮小傾向にありました。
一方で、我々にはデータセンターという潤沢なリソース、つまり場所や回線があります。これを何とか有効活用できるような新しいサービスを作りたいと考えたのが、すべての始まりです。 その中で、仮想デスクトップサービス、いわゆるDaaS(Desktop as a Service)の提供を検討し始めました。当初は、サーバー上にOSを立てて、それをサービスとして提供することを考えていました。」

高額な初期コストという壁と、スモールスタートの要件

山内 浩嗣 氏
株式会社リンク
取締役
クラウド・ホスティング事業部
事業部長
阿部 了一 氏
こうして新サービス立ち上げを模索した所、いくつかの課題があったといいます。
「新しいDaaSを立ち上げるにあたり、最も大きな課題はコストでした。いわゆる一般的なVDI(仮想デスクトップ基盤)でサービスを構築しようとすると、初期費用が非常に高くなってしまいます。そのコストをサービス価格に反映すると、お客様に提示する価格が割高になりすぎ、市場での競争力を確保できないという問題がありました。これでは事業として厳しいな、と感じていたのです。
こうした背景から、私たちが新しいサービスに求めた最も重要な要件は『コストを抑えつつ、需要に応じて柔軟に拡張できること』でした。高額な初期投資を必要とせず、小規模からでも始められるような柔軟な基盤を探していました。」(阿部氏)

そうした中で、アセンテックから「リモートPCアレイ」を紹介される機会がありました。
「製品を紹介いただいた時に、『これだ!』と直感しました。
弊社はもともと物理サーバーのホスティングを手掛けてきた会社なので、『物理にこだわる』というリモートPCアレイのコンセプトが、非常に我々らしいと感じたのです。
また、ネイティブなWindowsをそのまま使えるという点も大きな魅力でした。これにより、仮想環境で起こりがちな『このソフトウェアが動かない』といった互換性の問題を心配する必要がなくなります。これが導入の決め手となりました。」(阿部氏)

物理にこだわったリモートPCアレイをサービス基盤として採用し、
「at+link リモートPCサービス」が始動

田上 直朗 氏
株式会社リンク
クラウド・ホスティング事業部
営業部
江野 達哉 氏
こうしてサービス基盤としてリモートPCアレイの採用が決定され、「at+link リモートPCサービス」が2023年に開始されました。
当サービスの営業を担当する同社 クラウド・ホスティング事業部 営業部 江野氏はリモートPCアレイの導入について次の様に語ります。
「導入においては、物理構成ということもあり大きなトラブル無く完了できました。製品に関する問い合わせにもアセンテック様にはスムーズに対応いただいきましたし、技術的な個別要件についても、現場の担当者同士で直接やり取りをさせてもらい、非常に助かっています。」
新サービスの特徴については、以下の様に話します。
「このサービスのメリットとして大きいのは、やはり『1台から使える』という手軽さですね。これにより、お客様にとって導入のハードルが低くなっていると感じています。実際にご利用いただいたお客様からは『思った以上に快適に使える』というお声をいただいています。他社の仮想化型DaaSでパフォーマンス不足に悩まれていたお客様が、当サービスに切り替えたところレスポンスの良さを実感し、高く評価いただいた事例もありました。
また、Windows PCだけでなく、iPadなど多様なデバイスからでもVPNクライアントを入れれば使えるという点も、意外な発見として評価いただいています。
一方で、サービスを展開する中で見えてきた課題もあります。それは、規模の大きい案件になると、他のDaaSと比較してコストメリットが出にくくなり、なかなか採用に至らないケースがあるということです。そのため、現状では小規模な利用を希望されるお客様にフォーカスした方が、私たちのサービスの強みを発揮しやすいと感じています。」(江野氏)
手厚いサポート体制も強みであるといいます。
「自社でVDIの基盤を構築する必要がなく、高パフォーマンスなデスクトップ環境を手軽に利用できる点は、規模の大小にかかわらず、多くのお客様にご利用いただけるポイントだと考えています。また、インフラサービスは一度導入すると長期的に利用されることが多いですし、私たちは継続的なサポートとお客様とのコミュニケーションを特に重視しています。何かあればすぐに相談できる『顔が見える関係』を築き、営業と技術が一体となって課題解決の提案を行える点が、当社ならではの強みです。」(江野氏)

サービスのブラッシュアップと既存ソリューションとの連携への取り組み

今後の展開として、阿部氏は次の様に語ります。
「まずは、今あるサービスの『ブラッシュアップ』に注力していきます。リモートPCサービスも、リモートPCアレイの更新に合わせて、より良くしていく予定です。
将来的には、弊社のもう一つの主力事業であるクラウドPBXサービス『BIZTEL(ビズテル)』との連携も視野に入れています。例えば、コールセンターのオペレーターの方々が在宅勤務をする際のクライアントとして、リモートPCサービスをご利用いただく、といった展開です。そういった構想は面白いと考えています。」

リモートPCサービスは提供開始から「手軽に始められる」「想像以上に快適に使える」といった声をいただき、小規模導入から広がりを見せています。株式会社リンクが提供するサービスについて阿部氏は次のように結びました。
「私たちは、お客様に寄り添うことを大切にしています。たとえ1台のご利用でも、そのお客様が抱える課題を解決するために、営業と技術チームが一体となってサポートします。それが私たちのサービスの最大の付加価値だと考えています。」
システム概念図

「at+link リモートPCサービス」システム概念図

お客様情報

お客様名 株式会社リンク
所在地 東京都港区北青山 2-14-4 アーガイル青山 14階/15階
事業内容 クラウド・ホスティング事業、クラウド型テレフォニー事業、セキュリティプラットフォーム事業、農系事業
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